***** OS「Windows95」について。***** 「Windows95」には大きく分けてソフト販売店などで市販されているものと、 単体では販売されていない「OEM版」があります。(H10年2月現在) 一般市販(「Windows95」として販売)されているものには ・FD版 ・CD版 ・アップグレード版(Windows3.1からの)があります。 OEM版はCDで供給され、販売時期により古いものから ・OSR1(OEM Service Release 1) ・OSR2 ・OSR2.1があります。 これらはある時期以降のメーカー製プリインストール機を購入された場合に も、知らずに使っていることになります。 (OEM:経済用語 -->相手先ブランドによる供給を言う。) <確認法> 最近の周辺機器を購入してドライバをインストールしようと説明書を読むと Windows95 のバージョンによってインストールの仕方が2通り書いてある事 があります。これによって自分のOSバージョンに気付かれた方もあるかと 思います。 確認するには「システムのプロパティ」の「情報」を開いて、[システム:] を見ると[4.00.950](一般市販品及びOSR1)や[4.00.950 B](OSR2 以降)と記述があるはずです。 <変更、追加点> 一般市販品及びOSR1[4.00.950]からOSR2[4.00.950 B]以降の大きな 変更や追加されたところは ・HDについてファイル管理システムに新しくFAT32を追加。 ・バスマスタIDEに対応(U-ATA,Ultra DMA/33等と呼ばれているHD) ・PCIバスのIRQステアリング など他にもいくつかの追加、変更点があるようです。 <少し詳しく--->FAT32> 「FAT」について深く理解していないですが、およそは次の通りです。 ・FAT16:一般市販品及びOSR1のファイル管理システム(OSR2 でも扱える。) ・1パーティションあたり2G未満しかフォーマットできない。 クラスタサイズは 127Mまで 2K 128から 255Mまで 4K 256から 511Mまで 8K 512から1023Mまで16K 1024から 2G未満まで32K ・FAT32:OSR2以降のファイル管理システム(これを使ったHDは 一般市販品及びOSR1の95では読めない。又FAT32 に対応していないユーティリティ類は使えない。) ・パーティションを気にせずに2Tまでフォーマットできる。 クラスタサイズは 8G未満まで 4K 8Gから 16G未満まで 8K 16Gから 32G未満まで16K 32Gから 2T まで32K となっているようです。 従って、現在(H10年2月)コストパフォーマンスが良くて入手しやすい HDの主流と思われる、2Gから4GあたりのクラスタサイズがFAT32 の方は4Kと小さくなっているために、データの格納効率が良くなることが 考えられます。 <少し詳しく--->バスマスタIDE> OSR2以降ではバスマスタ転送で、最大16.7M/secの速さをサポート。 従ってCPUを拘束せずに他のタスクを実行可能。 またUltra DMA/33をサポートし、最大33.3M/secの速さ。 こうなってくるとSCSIのHDでなくても良いかも? <少し詳しく--->IRQステアリング> 複数のPCIデバイスにおいてIRQが不足した時に、自動的にPCI同士 のIRQを共有する機能。 他にもOSR2以降で、OSとしていくつかの新しいデバイスに対応、強化 してきているようです。とりわけUSBについては、NECのNXシリーズ の対応が早く、純正の周辺機器類も一通り発売されているようです。 OEM版ではOSR2ではだめで、OSR2.1でUSBをサポートしている。