Aさん自身の障害の話

この日の夕方、私はAさんと2人でじっくり話す機会を得ました。

今回の公演では勇気を持って自分の生い立ちに付いても触れて話をしたそうです。

公演を聞いた私にもその席で更に詳しい話をしてくれました。

Aさんは私に沢山の事を話してくれました。

しかし話を聞きながら、質問するためにしきりに言葉を選んでいる自分がそこにいました。Aさんがありのままを話してくれる中、質問をしようにも適切な言葉を見つけられないでいるのです。

そんな事を考えながら必死に言葉を選んでいる私は端から見ても可笑しいほど緊張して居たことでしょう。

私がAさんの自身の障害を1つの個性としてとらえ、真正面から話し合う事が出来たのはこれから8カ月先の事です。

 
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